便潜血検査とは
便潜血検査は、肉眼では見つけられないくらい少量の血液が便中に混ざっていないかを確認する検査です。便潜血検査で陽性であっても大腸がんを発症していないこともありますが、逆に陰性でも大腸がんが進行しているケースもあります。したがって、あくまでも簡易検査として検査結果は参考程度にお考えください。
大腸がんについて
日本では大腸がんが原因で亡くなる方が非常に多く、男性の死因で第3位、女性では第1位となっています。
進行した大腸がんは手術が必要となるケースが多く、日常生活やお仕事などへの影響も懸念されます。したがって、大腸がんは早期発見と早期治療が大切です。発症後間もない大腸がんは自覚症状が乏しいため、定期的に大腸カメラ検査を受けて早期発見できるようにしましょう。
大腸カメラ検査の際に大腸ポリープなどの病変が見つかれば、検査中に取り除くこともできます。大腸ポリープを取り除くと、将来的な大腸がんの発症リスク低減に繋がります。当院では最先端の内視鏡機器を採用しており、経験豊富な専門医が高精度な検査を丁寧に進めていきます。患者様に負担をかけない検査を提供しておりますので、一度ご相談ください。
大腸がん発見のための検査
便潜血検査
便中に血が含まれる疾患は、大腸がんだけではありません。便潜血検査が陽性となった場合は、大腸カメラ検査でより詳しく状態を確認することが重要です。
大腸カメラ検査
大腸カメラ検査では、大腸ポリープや発症後間もない大腸がんを見つけることが可能です。検査中に発見された大腸ポリープはすぐに取り除くことができます。また、発症後間もない微細な病変でも発見可能です。当院では、患者様に負担をかけないように細心の注意を払って検査を進めますので、一度ご相談ください。
苦しくない大腸カメラ検査
当院の大腸カメラ検査は、高いスキルを持つ専門医が最先端の内視鏡システムを使うことで、患者様に負担をおかけしないようにしております。例えば、空気ではなく炭酸ガス、鎮静剤を用いてリラックスした状態で検査に臨んで頂けます。鎮静剤を用いる場合は、全身状態をしっかりと確認し、安全性に問題がない場合に限り投与します。大腸カメラ検査に苦手意識がある方や、過去につらい経験をされた方でも、一度ご相談ください。
検査中に行う大腸ポリープや
大腸がん切除治療
大腸カメラ検査にて大腸ポリープや発症後間もない大腸がんが見つかった際は、検査中に日帰り手術で取り除くことができます（ポリープの性状や患者様の状態から、日帰り手術の適応がないと判断するケースもあります）。入院は不要なため、切除当日にご帰宅が可能です。大腸ポリープを取り除くと、将来的な大腸がんの発症リスク低減に繋がります。検査と同じ日に取り除くことが可能なため、事前の食事制限などは一度きりで良く、患者様の負担を軽減できます。
便潜血検査で
陽性と指摘された方へ
便潜血検査で陽性と分かった方は、消化管のどこかで出血が起こっています。便潜血検査の検査データによると、検査を受けた方で1,000人中50人程度は陽性と分かり、その中で1〜2人が大腸がんを発症しているとされています。発症後間もない大腸がんであれば身体に負担をかけない治療で完治が期待できます。大腸がんを早期発見するために、便潜血検査で陽性と分かった方は大腸カメラ検査を受けることを推奨します。
便潜血検査陰性の方へ
便潜血検査では、大腸がんが生じている場所で柔らかい便が通過すれば出血しないため、進行した大腸がんを発見できないケースもあります。大腸ポリープが生じている患者様で100％、発症後間もない大腸がんの患者様で50%、大腸がんが進行した患者様で10%は便潜血検査で陰性になるとされています。したがって、便潜血検査が陰性でも油断せず、念のため大腸カメラ検査を受けることが望ましいです。特に、40代以降の方は大腸がんを発症しやすくなるため、定期的に大腸カメラ検査を受診することが重要です。