【胃カメラ検査を詳しく解説】検査後の安心ガイド
胃カメラ検査は、胃や食道の状態を詳しく調べるために必要な検査です。検査自体は比較的短時間で終わりますが、検査後の過ごし方にはいくつかの注意が必要です。適切なケアを行うことで、検査後の不快感を軽減し、合併症のリスクを低減することができます。 本記事では、胃カメラ検査後の過ごし方や注意すべき点について詳しく解説します。
胃カメラ検査を受けた皆さまへ
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- 検査結果について
当日にご説明可能です。なお、組織検査、ピロリ菌検査、ポリープ切除を行った場合は、結果が分かるまでに1〜2週間程度必要ですので、再度ご来院をお願いいたします
- 検査後の違和感について
胃カメラ検査後はのどや胃に違和感を訴える方がいらっしゃいます。心配ない症状と、すぐにご連絡をいただきたい症状をご紹介しますので、ご参照ください。
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心配のない症状
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お腹が張る
検査中に空気を入れるため、お腹が張る感じがしますが、自然にガスとして排出されますのでご安心ください。 -
のどの違和感
スコープが通る際にのどの壁に当たるため、違和感を感じることがありますが、2〜3日で自然に治ります。
- 青い便
ポリープ検査で使用する色素が原因で青い便が出ることがあります。胃もたれを感じる方もいますが、自然に治りますのでご安心ください。
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鼻の違和感、鼻水
数時間で軽減しますので心配ありません。(個人差があります)
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すぐにご連絡いただきたい症状
下記の症状は、採取した部分から出血している可能性があるため、すぐに当クリニックにご連絡ください。-
黒い便が出た場合
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血や黒い物を吐いた場合
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腹痛
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めまいやふらつき
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飲食について
鼻に麻酔をした方(経鼻内視鏡)は検査後すぐに飲食ができますが、のどに麻酔をした方(経口内視鏡)は検査後1〜2時間は飲食を控えてください。麻酔を使用したあとは、食道に流れるはずのものが気管に入ってしまう可能性があります。特に、熱い飲み物や食べ物は避けてください。 -
経鼻内視鏡を受けた方の注意点
経鼻内視鏡を受けた方は、検査後には強く鼻をかまないようにご注意ください。出血する可能性があります。 -
定期的な健康管理
胃カメラ検査の結果に基づいて、医師の指示に従い、必要なフォローアップを受けることが重要です。
- 検査結果について
- 運転と活動制限
鎮静剤を使用した場合、検査当日は自動車やバイクの運転を控えてください。重要な決定や危険な作業も避けるようにしましょう。
組織採取をされた方へ
- 飲食について
組織を採取した当日は、消化に良い食べ物をとるようにし、アルコールや脂っこい食べ物などの刺激物は避けてください。刺激の強い食事や飲み物の影響は、胃もたれ、採取した部分の出血につながります。通常、飲食による出血はすぐに止まりますが、リスクを避けるために以下の食事を心がけましょう。
- おすすめのメニュー
- やわらかいご飯、おかゆ、うどん
- 煮魚、鶏のささみ肉、赤身肉
- みそ汁、大根・にんじん・かぼちゃの煮物
- りんご、バナナ、ヨーグルト、プリン
- 麦茶、スポーツドリンク
- 控えた方がいいメニュー
- カレー、麻婆豆腐、ラーメン、パスタ
- キムチ、揚げ物、炒め物
- みかん、グレープフルーツ、レモン、ゆず
- お酒、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、冷たい飲み物
- おすすめのメニュー
- 健康状態の確認
検査後、腹痛や出血など異常があれば、すぐに医療機関に連絡してください